冷凍卵でつくる燴飯(ホイハン)
「燴飯(ホイハン)」、中国語で、あんかけご飯のことだそうです。日本では、字が難しいので「会飯」と表記するんだそうです。
いわゆる「中華丼」でしょうか?
中華丼は、丼物の一つで、「中華飯」や「八宝飯」とも呼ばれ、御飯の上にあんかけの肉野菜炒めを載せた料理をいいます。これは、日本で生まれたもので、東京の中華料理店で昭和の初め頃、客から御飯に八宝菜を 載せてと頼まれて作ったのがきっかけだそうです。その作り方は、基本的に八宝菜と同じで、鍋に油を引き、豚肉・エビ・イカ・うずら卵などと数種の野菜(白 菜、ニンジン、タケノコ、ピーマン、キクラゲ等)を炒め、スープを加え、塩・砂糖・醤油・酒などで味付けし、片栗粉でとろみをつけ、最後に御飯の上にかけ て出来上がりとなります。なお、中華丼は、中華という名がつきますが、中国にはありません。
実は、私、「中華丼」を人に作ってもらって食べたことがありません。実家ではでてきませんでした。中華丼って料理名、あまりにもアバウトな名称という気がして、お店でも頼む気がしませんでした。
息子が幼かった頃、私がつくる料理に対して、「これはなに?なんという名前?」と名前を求めてきたことが印象的でした。(これが何か知りたい!)というのは大事な欲求だと思います。名前というのは、知らない<セカイ>を認識していくときに大事なてがかりです。しかし、名前を知るだけで満足してしまうと、その先に進まず、しばしば思考停止がしてしまうこともあります。その名前が適当な感じでついていた場合、後で整理するときに面倒になってしまうこともあります。ですから、「名前をつける」「名前を使う」ということは大事な営み、いわば人類の叡智です。
中華丼は、日本でしか通用しない名称である上、中華っぽさということ以外、内容物も調理法も何も示していない気がします・・・
ということで、燴飯(ホイハン)を採用します。
材料は、塩漬け豚肉、帆立貝柱・ひも、白菜、冷凍卵です。
塩漬け豚。粗塩をすり込み2日置いたもの。
肉・貝柱・白菜を油で炒めます。豚に塩があるので、少しだけ塩を足す程度、日本酒、鶏がらスープで少し煮て、その後、片栗粉でとろみをつけます。
ご飯に乗せるとこんな感じ。
並行して冷凍卵の作業をします。
油をひいたフライパンで、目玉焼きをつくります。
冷凍卵の目玉焼き。初挑戦でしたが、なんか黄身がぷっくりしていて面白い。
黄身のアップです。黄身が主張している。
目玉焼きを燴飯に乗せて完成です。
かき混ぜてたべましょう。あっさり塩味ですが、好みで醤油や酢、辣油を垂らしてもいいですね。簡単なお昼ごはん。いかにも賄い飯的です。冷凍卵でつくったことで、水気でべちゃべちゃならず、かき混ぜても食べやすかったです。これが炒飯となると、もっと油を使い、こってりするので、そういう意味で良かった気がします。
冷凍卵でガパオライスとかいいかもしれない。
冷凍卵レシピ第一弾はこちらから。