トマトとモッツアレラの冷製パスタ
イギリスのトマトは安いです。
56pというのは、56ペンスのことです。イギリスには£の下にpがあります。私が空港で交換したレートで1£は140円でした。つまり、このトマトは、6個で80円くらいです。すごいですね。この値段なら、じゃんじゃんトマトを食べられます。
(写真は既に3個食べたあとです)
どうしてこんなに安いのかというと、ひとつに、野菜には消費税がかかっていないからというのがあります。イギリスでは、嗜好品ではない必需品には消費税がかかりません。貧しい人にも優しいのです。消費税は0%、5%、20%という3段階があります。この消費税システムが煩雑でわかりにくいという批判もあるようですが、それは進んだ国における贅沢な悩ましさのように思います。日本の一律課税からすれば、ずっと暮らしやすいと思えるのです。
ということで、外食をすると20%、自炊ならば基本0%の材料ということになってきます。外食が高い、という印象も実はあまりなくて、それは、自炊と外食のすみ分けがきちんとできているからのように思います。ですので、海外に行くと食費がかかると言っている方は、野菜とパンとチーズを買ってホテルで食べると良いと思います。
私はキッチンがあるので、パスタを食べます。パスタと言っても、昨日に引き続き、何らかの全粒粉麺です。食感から、これはパスタだと認定しました。
昨日の経験から、麺を塩を足した水で茹でます。冷製にするので少し長めに3分半茹でます。
その間に、トマトをざく切りし、塩とオリーブオイルで味をなじませ冷凍庫にいれます。
ボールが無いので、鍋に水をはり、そのまま冷凍庫に入れて氷をつくりました。
茹でた麺を、冷凍庫で作成した氷に水と強めの塩を足し、その氷水でしめます。
冷やしたトマト、モッツアレラチーズ、バジルで麺を和えてできあがりです。ちなみにこのチーズ、1.42£(=200円くらい)でした。日本で全く同じものを買ったことがありますが、こちらでは1/3以下です。チーズの産地に近いことに加え、チーズに税金がかかっていないからです。日本は輸入の際にも関税がかかりますので、チーズが高いです。
最後に追いオリーブオイルをし、完成です。しっかり塩分が効かせてある方が冷製パスタには良いようです。
余裕があったので、2品、副菜をつくりました。一つは、持参した鰹出汁と白ワインで煮た、ピーマンの煮物です。
もうひとつは、コリアンダーとミントと刻んだ赤パプリカとベーコンのサラダです。オレンジジュースを使った酸味のある即席ドレッシング(写真左)をかけました。