はりねずみの調理室

「創ることで学ぶ」研究者の、日々の調理blogです。

【コラム】おせちの再解釈

明けましたね。2018年もよろしくお願いします。

去年は、元旦にこんな記事を書いていました。

harinezumi-recipe.hatenadiary.com

青い布を敷くだけで清々しいと思ったのでした。

 

今年は、おせちってやっぱり美味しくない品目が多い(好みではない)というところから、「ワタシ的おせち」を再考しました。

まず、おせちって(1)縁起物、(2)日持ち、とういう立ち位置から出来ていると思うんですよね。で、日持ちに関しては、自作・食べきり、にしてしまえば味も薄く出来ます。縁起を担ぐということで、意味に立ち返ると、例えば

重箱に入れる➡幸せを重ねる

海老➡腰が曲がるまで長生き

鰤➡出世魚なので立身出世

蛸➡紅白でめでたい

なます➡紅白でめでたい

田作り➡子孫繁栄

数の子➡子孫繁栄

のし鶏➡扇形の型で焼いて末広がり

黒豆➡豆に働く

蓮根➡先が見通せる

栗きんとん➡黄金色なのでお金持ちになる

とかなんです。自分に関係ある食材を、好きな味で作ってしまおうと思ったのが今年のおせちです。買い出しと、雑煮のだし取りは大晦日、他は元旦の朝9時から11時半くらいまでで、他のつくりおき3品含めて並行でやりました。重箱は洗いにくいので却下しています。ちなみに縁起で品数は奇数がいいそうです。

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子孫繁栄はもういいので、数の子と田作りは不要です。豆も栗も甘いものは嫌いなのでやめました。鰤の照り焼きが、めちゃくちゃ美味しくできました。きんぴらは雑煮用の大根を刻んだものを使っています。三浦大根を使っています。

・人参と大根のマリネ

・大海老マヨ

・ミートローフ

・蓮根の天ぷら

・鰤の照り焼き 大根おろし添え

・蓮根と大根のきんぴら

・蛸のアヒージョ

 

雑煮は好きなので、きちんと。6時間かけて鶏ガラ8羽分と骨付きモモ肉と葱の青い部分でスープをとり、あごだしと合わせたものに、伊達巻、かまぼこ、大根、三つ葉、鶏肉。餅は苦手なのでありません。このスープはリゾットにもカレーにも使えます。こちらも素晴らしい出来でした。時間があるときは、寸胴でしっかりスープベースを作っていきたいと思いました。

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大根ははりねずみ型とハート型で。大根は、型を抜いた後、米粒数粒と一緒に下茹でしています。

STADTER クッキー型 ハリネズミ 7.5cm 200753

STADTER クッキー型 ハリネズミ 7.5cm 200753

 

ちなみに下に敷いたのは100均で買った色画用紙です。すぐ捨てられてすごく便利です。