はりねずみの調理室

「創ることで学ぶ」研究者の、日々の調理blogです。

肉じゃが

昨今、肉じゃが作ります、得意です、って言いにくい感じがありますが。

1年に4〜5回は作っている気がします。特に、すきやきの残りがあるときなんかに。

男性は「得意料理×肉じゃが=あざとい」の法則を唱え始め、「肉じゃがモテ」が通用しない「肉じゃが暗黒時代」へと突入しています。ananweb.

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そもそも「モテるために料理をする」という考えそのものがあざといんだから、そのマインドなら何を作ってもあざといんじゃないのかなと。

自分が美味しいもの食べたいのは当たり前だし、だったら、好きな人にも美味しいもの食べさせたいという延長線上でやっていけばよさそう。

 

割り下を使う関東風すき焼きをやった後に、計画的に肉じゃがに移行しました。

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肉じゃがのポイントって、野菜の硬さと味しみなんだと思うんです。じゃがいもが溶けてしまうとさすがに見た目が悪い。私は男爵いもの食感があまり好きではないので、メークイーンとか新ジャガとか使ってわりとしっとりした感じにします。

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 人参と白滝は下茹でし、灰汁をぬき味がしみやすいようにしました。普段はほんだしだけでつくることも多いのですが、今回はすき焼きの残りの活用なので、すき焼きの味に寄せてやりました。土鍋を使い、材料は硬いものから順に軽く牛脂で炒めた後、肉を加え、割り下で煮て、最後にすき焼きの残りを投入し蓋をして蒸らしながら馴染ませてできあがりです。冷ましながら味を入れていきます。蓋をしたまま冷ますことで味しみが簡単に実装できます。

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